新Self-Assessment Tool(SAT)についてご紹介〜9月からのCOMPASSスタートに向けた準備をしましょう〜

いつもお世話になっております。パソナシンガポールです。

いよいよ9月よりEmployment Pass(EP)申請における新ポイント制度Complementarity Assessment Framework (COMPASS) が開始します。
COMPASS開始にあたり、8月1日に新しいSelf-Assessment Tool(SAT/自己診断ツール)がリリースされましたので、8月のニュースレターではこの新SATについてご紹介いたします。
9月以降にEP申請を予定している企業は必ず事前に新SATを試してみましょう。

Self-Assessment Tool(SAT)について

Self-Assessment Tool(以下SAT)とは、シンガポール労働省(Ministry of Manpower/MOM)が提供している自己診断ツールのことで、EP・S Passの申請前に許可が下りるかどうかの可否を診断するツールです。
実際にEPもしくは S Pass申請予定の候補者の情報を入力することで診断できるため、100%ではないものの、ほぼ実際の申請結果に近い状態で可否を確認することが出来ます。
シンガポールにおけるEP・S Passの申請基準が毎年のように厳格化されている中で、事前にSATを実施することはもはや必須となっています。

いよいよ9月1日からのEP申請のおける新ポイント制度COMPASS開始を前に、8月1日から新SATがリリースされました。COMPASS対応した新SATがどのようなものなのか、早速見てみましょう。

※COMPASSについては過去のニュースレターを参照ください。
基本情報:https://mailchi.mp/pasona/singapore-newsletter-employmentplanning-jan2023
追加情報:https://mailchi.mp/pasona/singapore-newsletter-compassupdates-apr2023

まずはSATにログインして情報入力してみましょう

まずはここからSATにログインしましょう。
https://www.mom.gov.sg/eservices/services/employment-s-pass-self-assessment-tool

ログインには会社のSingpass(Corppass)が必要です。
ログインページを開くとSingpassを使ったログインページが表示されます。Corppassアクセスをお持ちの方がログインすることが出来ます。

ログイン後は今回EP・S Pass申請予定の候補者の情報を入力する画面に移ります。
この入力画面は従来のSATと同様です。

まずはPurposeにて、New application(新規申請)かPass renewal(更新申請)かを選択します。
また、Intended date of pass application(申請予定日)を入力します。
※注意:新SATを適用するためには、申請予定日を新規申請の場合には2023年9月1日以降、更新申請の場合には2024年9月1日以降を選択してください。 

次にOccupation(職種)を選択します。職種リストの中からの選択となるため、今回のポジションに一番近しいものを選択します。
Fixed monthly salary(月額固定給)はその候補者に毎月固定で支払われる月額給与を入力します。日本円とシンガポールドル両方での給与が発生する場合には合算した金額をシンガポールドルで入力します。

次にNationality/Citizenship(国籍)を選択、生年月日を入力します。

最後に学歴を入力します。入力時には注意点にもある通り、学歴証明書(英語)に記載のある通りに学校名・専攻を入力します。また、なるべくドロップダウンリストの中から選択をします。(選択肢にない場合には直接入力)

ここまで候補者個人の情報の入力でしたが、この後に企業の情報を入力する画面はなくSATの結果が表示されます。企業側の情報については既にMOMに登録されている情報が連携されており、情報入力することなく診断ができるになっています。
企業情報については、myMOM Portalの情報がもとになっています。

※myMOM Portalの確認方法については過去のニュースレターを参照ください。
https://mailchi.mp/pasona/singapore-newsletter-employmentplanning-jan2023

SATの結果を見てみましょう

結果は以下のように表示されます。

※以下は架空の候補者条件で実施したサンプルデータです。

表示される結果の構成としては以下の通りです。
① S Pass Criteria : Qualifying Salary(給与条件)によって判定
② EP Criteria -1:Qualifying Salary(給与条件)によって判定
③ EP Criteria -2:COMPASSによって判定

S Passについては①のみクリアしていれば申請成功*するだろうとの判定となりますが、EPについては①と②が両方ともクリアしていないと申請成功とはなりません。そのため上記の例では②がクリアしていないのでEPは申請不可という判定です。
(*SATで”Met”となっていても、企業がS Pass採用枠Quotaを持っていない場合にはS Passは申請できません。)

COMPASSについては40ポイント以上がクリアの基準となります。
上記の結果例のように、それぞれのクライテリアにおいて何ポイント獲得されているか確認することが出来ます。
企業属性となるDiversityとSupport for Local Emplymentについては、従業員数25名未満の企業についてはデフォルトで10ポイントずつ加算される形となります。

▼別の結果サンプル(従業員数25名以上の企業の場合)

これまでのSATは給与条件のみで申請結果を判定していたため、SATでは大丈夫だったのに実際申請したらリジェクトされてしまったという例もあったかと思います。今回COMPASSが導入されることにより判定基準がクリアになるため、企業にとっても人員計画を立てやすくなるのではないかと思います。まずは一度試してみましょう!


以上、今月は『新Self-Assessment Tool(SAT)のご紹介』をお届けいたしました。今後取り上げてほしいニュースレターのテーマについてご意見等ございましたら、どうぞお気兼ねなくご連絡ください。

※SATはあくまで自己診断ツールであり実際のEP・S Pass申請可否を確約するものではありません。MOMが提供しているツールですので、積極的に活用すべきツールではありますが、その点はご理解いただいた上でご利用ください。

※本記事で提供している情報は2023年8月4日時点の情報をもとに作成しています。ご利用される方のご判断・責任においてご使用ください。本記事で提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社では一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

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