これから予定されている主な変更情報 〜新任赴任者の受け入れ準備は出来ていますか?〜

いつもお世話になっております。パソナシンガポールです。

日本ではすでに桜も咲き始め、すっかり春めいてきているようですね。
3月で年度末を迎え、4月から新たな期を迎える企業様も多いのではないでしょうか。
3月・4月は駐在員の異動が最も多い時期かと思います。特に今年は新型コロナウイルスの規制が実質全廃されたことにより、異動のお話が多いように感じます。

新たな赴任者を迎える準備は整っておりますでしょうか?
先日の2023年予算案で新たな変更点などの発表もございましたが、特に今年はEP審査における新ポイント制度COMPASSの導入もあり、新任赴任者にしっかりと情報の引継ぎをしたいところです。

そこで、今回のニュースレターでは、新任赴任者を迎えるにあたって改めておさらいしておきたい最新人事労務情報をまとめてお届けいたします。ご参考になれば幸いです。


▼2023年9月1日~

① Employment Pass(EP)審査における新ポイント制度 Complementarity Assessment Framework(COMPASS)の導入

2023年9月より、EPの審査に新たなポイント制度 COMPASSが導入されます。EP取得には、月額固定給基準を満たし、COMPASSで合計40ポイント以上の取得が必要となります。(新規申請は2023年9月1日から、更新は2024年9月1日から適用)
COMPASSに関する過去のニュースレターはこちら

<参照>Complementarity Assessment Framework (COMPASS)(MOM website)
https://www.mom.gov.sg/passes-and-permits/employment-pass/upcoming-changes-to-employment-pass-eligibility/complementarity-assessment-framework-compass


② EP申請における最低月額給与額の引き上げ(更新申請の場合)

既に新規申請の場合には、 EP申請における最低月額給与額が2022年9月より引き上げとなっていましたが、更新申請についても2023年9月より金融サービスセクター以外で最低S$5,000以上、金融サービスセクターは最低S$5,500以上に変更となります。これから更新を迎える方は基準が変わっておりますので、必ず更新申請前に、予定している月額固定給与でEP申請基準を満たすかどうかSelf-Assessment Tool(SAT)で確認をしましょう。

<参照>Eligibility for Employment Pass(MOM website)
https://www.mom.gov.sg/passes-and-permits/employment-pass/eligibility


S-Pass申請における最低月額給与額の引き上げ(新規・更新申請の場合)

2023年予算案でS-Pass申請における最低月額給与のさらなる引き上げが発表されました。昨年の引き上げと並行しての変更となるため注意が必要です。

<金融サービスセクター以外>
新規申請:現行S$3,000 → 2023年9月~ S$3,150
更新:現行S$2,500 → 2023年9月~ S$3,000 → 2024年9月~ S$3,150

<金融サービスセクター>
新規申請:現行S$3,500 → 2023年9月~ S$3,650
更新:現行S$2,500 → 2023年9月~ S$3,500 → 2024年9月~ S$3,650

特に更新については、金融サービスセクター以外でS$500アップ、金融サービスセクターでS$1,000アップとなりますので、これから更新を迎えるスタッフがいる場合には、必ず更新申請前に予定している月額固定給与でS-Pass申請基準を満たすかどうかSelf-Assessment Tool(SAT)で確認をしましょう。

<参照>Upcoming changes to S Pass eligibility(MOM website)
https://www.mom.gov.sg/passes-and-permits/s-pass/upcoming-changes-to-s-pass-eligibility


④EP申請時の学歴証明の義務化

EP審査の新ポイント制度COMPASSに学歴の審査が含まれますが、その前提として学歴の証明プロセスが義務化されます。2023年9月以降のEP新規申請と、2024年9月以降のEP更新申請より適用されます。詳細については今後発表される予定です。

<参照>Complementarity Assessment Framework (COMPASS)(MOM website)
https://www.mom.gov.sg/passes-and-permits/employment-pass/upcoming-changes-to-employment-pass-eligibility/complementarity-assessment-framework-compass


⑤CPFと拠出対象月給の上限引き上げ

ローカル従業員(シンガポール人・永住権保持者)を雇用している場合に企業の拠出義務のあるCentral Provident Fund(CPF)について、2023年9月より拠出対象月給の上限を現行のS$6,000からS$6,300に引き上げとなります。(従業員1人あたりに対する企業の拠出負担上限がS$1,020からS$1,071へ。※拠出率が17%の場合)
その後も毎年段階的が引き上げを予定しています。

<参照>Budget Highlights 2023
https://www.cpf.gov.sg/member/infohub/news/cpf-related-announcements/budget-highlights-2023


▼2024年1月1日~

Unpaid infant care leaveの取得上限日数が12日に拡大

2024年1月1日より、Unpaid infant care leave(無給の乳児ケア休暇)の取得上限日数が、現行の6日から12日に拡大されます。


⑦Paternity leaveの取得上限日数が4週間に拡大(任意)

Paternity leave(父親の育児休暇)の日数が、現行の2週間から4週間に拡大されます。まずは2024年1月1日より任意導入とし、その後しかるべきタイミングで義務化される予定です。

<参照>ANNEX E-2: SUPPORT FOR MARRIAGE & PARENTHOOD (Budget2023)
https://www.mof.gov.sg/docs/librariesprovider3/budget2023/download/pdf/annexe2.pdf


▼~2024年内

⑧Tripartite standard on flexible work arrangements ガイドライン化

これまでは雇用主に推奨されてきたTripartite standard on flexible work arrangements(柔軟な勤務体制の導入) が2024年内にガイドライン化することが発表されました。
シンガポールのガイドラインは法律補完としての位置づけとなり、罰則が伴います。

<参照>Speech by Minister of State for Manpower Ms Gan Siow Huang at Committee of Supply 2023(MOM website)
https://www.mom.gov.sg/newsroom/speeches/2023/0301-speech-by-minister-of-state-for-manpower-ms-gan-siow-huang-at-committee-of-supply-2023


以上、これから控えている主な就労ビザ・人事労務に関するアップデートをまとめてご紹介いたしました。


【免責事項】本ニュースレターで提供している情報は2023年3月15日時点の情報をもとに作成しています。ご利用される方のご判断・責任においてご使用ください。本ニュースレターで提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社では一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。


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